Webサイトやブログを見て回っていると、「マウスカーソルが当たると、右側や右下に数mmずれる」というa要素――リンクが張られている文字列や画像――に出くわすことがあります。この表現のせいで、「リンク先にすんなり移動させてもらえなかった」という経験も何度かしています。
「リンク先にすんなり移動させてもらえなかった」とはどういうことか。
たとえば、「マウスカーソルが当たっている間、現在の位置から5mm右下にずれる」という文字列にリンクが張ってあるとします。その文字列をクリックしようと、もし左上端から5mm以内の所にカーソルを置いてしまうと、次のような「堂々巡り」が起こります。
- マウスカーソルを当てる。
- 「カーソルが当たった」と判断され、その文字列が5mm右下にずれる。
- 5mmずれたことにより、カーソルが文字列から離れる。
- 「カーソルが離れた」と判断され、その文字列が5mm左上にずれ、元の位置に戻る。
- 元に戻ったことにより、カーソルが再び文字列に当たる。
- 2に戻る。
このような状態に陥ると、文字列はあたかも振動しているかのように表示され、クリックが極めて困難になります。つまり、「堂々巡り」が起こらない位置にカーソルを移動せざるを得なくなり、リンク先にすんなり移動することができなくなります。
中には、1桁の数字や、ラジオボタンのような小さな画像で同じ表現をしているサイトもあり、「これって嫌がらせ?」と思うことさえあります。元々クリックしにくい文字列・画像をさらにクリックしにくくするなんて、私には信じられません。
マウスカーソルが当たっていることを示したいときは、色や背景色を変える程度――画像なら、同じ大きさ・形の別の画像に替える程度――にとどめ、絶対に動かさない。「Webサイトの使いやすさ」の観点から、そうすることを強くお勧めします。