アニメ「魔法先生ネギま!」のオープニングテーマ「ハッピー☆マテリアル」をオリコンチャートの1位にランクインさせようという運動が去年、ネット上で話題となりました。下の文章は、そのとき掲げられたスローガンです。
このプロジェクトの目的は、アニソンで日本の音楽アーティスト達を圧倒し、オリコン一位を取って歴史に名を残す事、及び、荒廃した邦楽業界に革命を起こす事を主な目的としています。また、今TVで放送されているランキングはその局ごとによってかなり捏造されている様です。(アニソン等が上位に入ると、紹介が極端に短かったり、最悪の場合は存在自体無かった事にされる)
しかし、一位になった曲を差し替える様な暴挙までは出来ないはずです。そこで、マスコミに一泡吹かせてやろうと計画され、三つ目の目的となっています。
これに基づいてか、最近ではアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンディングテーマ「ハレ晴レユカイ」で同じ運動が起きました。今後も、アニメファンを中心としたこうした運動は(残念ながら)続いていくと思います。
このような運動に対して、私は、話題になり始めた頃からずっと距離を置いています。なぜなら、「日本の音楽アーティスト達を圧倒」や「荒廃した邦楽業界に革命を」という主張から連想されるように、J-POPとの「対立」が前提となっているからです。
現に、「ハッピー☆マテリアル」運動の際、過激な支持者は、オリコン1位が期待される歌手を一方的に敵対視していました。明らかな「対立」です。また、アニメファン・アニメソングファン(と思われる人)が運営しているブログには、アニメソング・アニメソング歌手に関する記事ばかりが並んでおり、J-POPに関するものはほとんど あるいは 一切見られません。全員がそうとは言い切れませんが、彼らがJ-POPに関心がないか、意図的に避けていることの現れでしょう。
確かに、上記のスローガンが主張する「紹介が極端に短かったり、最悪の場合は存在自体無かった事にされる」については私もそう感じますし、公平性・正確性の面で改善すべき問題だと思っています。しかし、私が必要だと感じているのはこれだけです。アニメソングが1位にランクインすることや、音楽業界に革命が起こることなど一切求めていません。
「ハッピー☆マテリアル」運動のような、J-POPとの「対立」を前提とした運動を行なっても、マスメディア(特に音楽番組)や大衆が知らんぷりをすればそれまでです。むしろ、組織票じみた運動、音楽CDの無意味なまとめ買い、ブログや掲示板での閉鎖的な盛り上がり などの実態に気づいた大衆によって、「アキバ系」全体が冷たい目で見られ、ますます軽蔑されるのではないでしょうか。つまり、自分たちの起こした運動で、自分たちが追い込まれるというわけです。
私が実践 そして 提案しているのは、J-POPとアニメソングの「対立」ではなく「共存」です。具体的には、「共存」のために次のようなことを実践・提案しています。
- アニメソングを絶対視せず、J-POPを毛嫌いせず、両者を邦楽として受け入れる。
- 知人や友人に、アニメソング・アニメソング歌手の曲を邦楽として聴いてもらう(11月21日の日記を参照)。
- アニメソングすべてが「アキバ系」向けでないことをブログなどで伝える(11月19日の日記を参照)。
- アニメソング・アニメソング歌手について書く際、むやみに騒ぎ立てず、不特定多数の人に読まれることを意識する。
これらの行動を取ることで、アニメソングファンとそうでない人の間にある「壁」を薄くし、お互いに分かり合えるようにすれば、アニメソング・アニメソング歌手のイメージは次第に良くなっていくと信じています。そして、イメージが改善すれば、マスメディアによる不当な扱いは徐々に少なくなっていき、「アキバ系」への偏見も多少は和らぐのではないでしょうか。J-POPとアニメソング・アニメソング歌手の曲の両方が好きな者として、両者のファンが友好的になることを望んでいます。
(参考記事)
大人の落書き帳 - 第299話 ハッピー☆マテリアル
ごんぎつね - アニソンのファシズム